トゥイーンとは、始点と終点を設定してアニメーションさせるテクニックです。「間」を示すBetweenという単語から作られていれた用語です。CreateJSでは次の記述でトゥイーンを実装します。
createjs.Tween.get(対象)
.to(パラメーター, ミリ秒);
※createjs.Tweenクラスの詳しい使い方は「公式ドキュメント(英語)」を確認ください。
※トゥイーン機能を提供するJSライブラリはCreateJSに含まれる「TweenJS」となります。
モーションを設定する
具体的な例を見て理解を深めて行きましょう。2000ミリ秒かけて円がx座標が0から940pxまで移動します。
// 円のシェイプを作成
var circle = new createjs.Shape();
circle.graphics.beginFill("DarkRed").drawCircle(0, 0, 50);
circle.y = 200;
stage.addChild(circle);
createjs.Tween.get(circle) // ターゲットを指定
.to({x: 940}, 2000);

※to()メソッドの詳しい使い方は「公式ドキュメント(英語)」を確認ください。
複数のモーションを設定する
to()メソッドには複数のパラメーターを設定し、同時にモーションさせることもできます。次のコードは、x座標にくわえてy座標と透明度のalphaを変化させています。
// 円のシェイプを作成
var circle = new createjs.Shape();
circle.graphics.beginFill("DarkRed").drawCircle(0, 0, 50);
circle.x = 0;
circle.y = 0;
stage.addChild(circle);
createjs.Tween.get(circle) // ターゲットを指定
.to({x: 940, y:500, alpha:0.1}, 2000);

連続のモーションを設定する
TweenJSはメソッドチェーンと呼ばれる書き方で、複数のモーションを設定することができます。.と;の記述する場所に気をつけましょう。
// 円のシェイプを作成
var circle = new createjs.Shape();
circle.graphics.beginFill("DarkRed").drawCircle(0, 0, 50);
stage.addChild(circle);
createjs.Tween.get(circle) // ターゲットを指定
// 画面右下へ移動
.to({x: 940, y: 500, alpha: 0.1}, 2000)
// 画面中央上へ移動
.to({x: 500, y: 0, alpha: 1.0}, 3000)
// 画面中央へ移動
.to({x: 500, y: 300}, 3000)
// 300%の大きさに変形
.to({scaleX: 3, scaleY: 3}, 5000);

モーションに緩急を設定する
モーションに緩急をつけることで表現のバリエーションを増やし、「心地よさ」や「わかりやすさ」を高めることができます。モーションの緩急は「イージング」という用語として呼ばれます。CreateJSでは、to()メソッドの三番目の引数にイージングの種類を設定します。
書式
createjs.Tween.get(対象)
.to(パラメーター, ミリ秒, イージングの種類);
イージングの種類は主に以下があります。
ease.Ease.cubicIn始まりがゆっくりで、加速していくease.Ease.cubicOut始まりが最高速で、減速していくease.Ease.cubicInOut始まりがゆっくりで加速し、最後は減速するease.Ease.bounceOutボールが跳ね返るような動きease.Ease.backOut目標を行き過ぎてから戻ってくる動き
他にもイージングの種類が存在しますが、TweenJSのサンプルを試すと違いがわかりやすいでしょう。
※createjs.Easeクラスの詳しい使い方は「公式ドキュメント(英語)」を確認ください。
サンプル
// 円のシェイプを作成
var circle = new createjs.Shape();
circle.graphics.beginFill("DarkRed").drawCircle(0, 0, 50);
circle.x = 400;
circle.y = 0;
stage.addChild(circle);
createjs.Tween.get(circle) // ターゲットを指定
.to({y: 490}, 2000, createjs.Ease.bounceOut);
